文化としての学術を護る「学術文化同友会:アルスの会」
アルス・フォーラム No.1

同友会発起人 中井浩二 :nakai@post.kek.jp [@を半角に変えて下さい]



アピール: 文化としての学術を護る(中井浩二)

 科学技術基本法制定直後の1997 年5月に「21世紀の学術と科学技術」と題する リンクス・リセウム シンポジウムが開催された。参加者は新しく展開する科学技術政策に期待を抱きつつ、一方で、従来の研究者主導の下に進められて来た学術政策の将来に不安を感じていた。シンポジウムでは、特に学術の文化的・精神的側面の重要性が強調された。
 それから10年が経ち,二期にわたる科学技術基本計画の実施によって研究の活性化は国策事業として一定の成果を挙げている。しかし「文化としての学術」 に対する施策は如何であろうか? 理科系・文科系を問わず当該分野の研究者には不安が広がっている。国策的な視点に重きを置く新体制の下では研究者の意見・意思を反映するルートが著しく狭くなっている。「民」の意見を汲み上げ活かす組織の育成が強く望まれる。
 斯かる状況を打破し「文化としての学術」を護るため、学術文化同友会を創設したい。同友会は会友による自由で健全な意見の交換・討論の場を作り、建設的 な問題提起・提言をまとめて社会に訴える力を持った組織に育てたいと考える。 同志の方々の積極的な参加を期待する。  (同友会発起人:中井浩二)



アルスへの回帰(伊達宗行)

 18世紀初頭までは、サイエンスもアートも無かった。これらは全体としてアルスと呼ばれていた。しかし、科学が専門化して異常な成功を収め、産業革命 によって社会構造までが変わった時、アンチテーゼとしてアートが生まれたのである。 (伊達宗行「アルスの崩壊」東北大出版会会報 1997年3月)
 科学が地球をも変えられる、となった今日、“科学者による自己最適化”はもはや許されなくなった。 科学全体がアルスへの回帰を考えるべき時期に来ていると思う。それが、「文化としての学術」という、すわりの悪い言葉に対する提言である。
 (特別会員: 伊達宗行)


論壇 会友による投稿募集

会友の意見(要パスワード)


発起人メモ

同友会創設への歩み


Adobe Reader  左をクリックすればAdobe Readerをダウンロードできます。